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複数のEAを稼働させた場合、MT4上で一つ一つのEAの取引履歴を確かめるのって少し面倒ですよね
ましてやEA毎のフォワード分析を行うなんてかなり厳しいです
しかし、自分自身でフォワードをしっかり検証しないで放置するというやり方は筆者的にはナシです。あまりバックテストを信用し過ぎないようにした方がよいと思います
そこで今回は、筆者が実際に行っているMT4からの取引履歴の出力方法と、出力したデータの整理分析のやり方を紹介します
現在、筆者は3つのMT4で数十個ずつのEAを稼働させており、その成績を下図のようなエクセル(VBAでマクロを組んだもの)を使って分析しています
要望が多ければこちらのエクセル様式の配布も検討しますので、ぜひ最後までお読みください(特に要望がなかったので取り消します)


複数のEAの取引履歴を整理・分析
(筆者流の)複数のEAの取引履歴を整理・分析する流れは大まかに次の2段階に分けられます
①MT4から取引履歴をcsvファイルとして取り出す
②エクセルにcsvファイルを取り込んで整理分析する
▼MT4からcsvファイルを取り出す方法
まずはMT4に取引履歴を出力するためのスクリプトを導入しましょう
この作業は最初に一度だけやってしまえば、次からは導入したスクリプトをダブルクリックするだけで出力できるようになるのでパパっとやっちゃいましょう
まずMT4を立ち上げて、下図のアイコンをクリックしMetaEditorを起動させます

MetaEditorが立ち上がったら「新規作成」をクリックし、「スクリプト」を選んで「次へ」

下の画面では名前欄のみを入力してください。名前は「Scripts\○○」という形であれば何でもいいですが、ここではスクリプトの作者様に敬意を表して「Scripts\StatementToCSV」という名前にしたいと思います
※「¥」マークがバックスラッシュ「\」に文字化けしているかもしれませんが¥が正解です

下の画面になったら、表示されている文字を全て削除してまっさらな状態にします

↓削除

さて、ここでスクリプトを入力しなければならないのですが、スクリプトはこちらのブログ「Life with FX(えるFXさん)」で紹介されているものを使わせていただいています
※先方への迷惑になりますので、質問や問い合わせなどは控えるようお願いします!!
記事の真ん中らへんに StatementToCSV.mq4 version1.40 のスクリプトがありますのでそれをコピーして、先ほどまっさらにしたエディターに貼り付けてください

(中略)

貼り付け終わったら77行目と165行目に1つずつある

を

に変更してください
まあ、おまじないみたいなもんです
(もし上手くいかなかったらここを元に戻してみてください)
下図の①、②を押して、保存→コンパイルします(複数の警告が表示される場合がありますが個人で使うのでしたら無視して大丈夫です。エラーが出たら失敗です)
コンパイルが終わったらMT4に戻ってください

MT4のナビゲーターウインドウのスクリプトのツリーに先ほど作成したスクリプトが追加されているはずです
それをダブルクリックします(何でもよいの最低1つはチャートを開いておいてください)

とりあえず「OK」を押してください

これでcsvファイルが生成されました
生成されたcsvファイルはデータフォルダの中の「MQL4」→「Files」のフォルダに「StatementCSV_○○(日時).csv」という名称で保存されています


▼csvファイルをエクセルに取り込む
csvファイルをエクセルに取り込む方法はいろいろとあると思いますが、ここでは後々のことを考えて以下の方法を紹介したいと思います
通常のエクセルを開いて、「データ」タブの「外部データの取り込み」、「テキストファイル」をクリックし、取り込むファイルを選択してください

「コンマやタブなど・・・・」という選択にチェックを入れて次へ

「コンマ」だけにチェックを入れて次へ

「G/標準」にチェックを入れて完了

最後にデータを挿入する場所を指定してOKです($A$1とするのがよいかと思います)

取引履歴のデータさえ取り込んでしまえば、後はマジックナンバーでフィルタをかけるとか、ピボットテーブルで仕分けするとか、並び替えるとか、グラフにするとか
どう整理してどう分析し、情報をどのように資産運用に生かしていくかは人それぞれの感性や好みが入ってくるところかと思います
いかがでしょうか?
正直、ちょっとめんどくさいですよね。これを毎回やるのはちょっと手間です
複数のFX業者やMT4を使っている場合はなおさらです
そこで筆者はマクロを組んでファイルの取り込みから集計分析までを簡単にできるようにしています
こんなイメージです

毎日のように同じ作業を行うわけですから、一度マクロさえ組んでおけば後はかなりラクになりますね
ちなみに整理、分析結果として4つの帳票が出力されます
イメージとしてはこんな感じになります
▽EA別の集計表(金額)

▽EA別の集計表(pips)

▽分析結果一覧
各EAの純利益、平均lots、期待利得、PF、MDD、RF、総利益、総損失、トレード回数、勝敗数、勝率、負率を一覧表で表示


▽EA詳細分析
EA毎の損益グラフ、詳細分析、取引履歴を表示

もちろん全体のグラフも表示可能です↓

こちらは裁量取引の分析です↓
なかなかいい結果ですね

上のグラフをみて、「すごい」とか「上々な成績だ」と思った方、危険です
分析期間はたったの4日。つまり良いところだけを切り取って分析したものですので、何の意味も持ちません
この前後の成績はまあ酷いものでしたw
ちなみに、こんなグラフになったEAもあります↓

たまたま環境が悪かったのか、それともBTのやり方がよくなかったのか
VPSやFX業者の選定など筆者のトレード環境によるものなのか
このEAについては少し注視しなければならないと考えています
どうだったでしょうか?
EA毎にきちっと分析すれば見えてくるものもあるのではないでしょうか?
最後にフォワードを分析する重要性についてお話したいと思います
筆者は自分でもEAを開発しています(まだ一つも納得のいくものは完成していませんが)
その視点から言われてもらうと、バックテストなんてほとんど信用できません
なぜなら、バックテストの条件や実際のトレード環境によってEAの動きは大きく変わってくるからです
筆者自身で開発中のEAでも、バックテストで良かったものをいざフォワードテストすると期待した挙動と違ってガックリするということは多々あります
ですから、他の方のEAを使わせてもらう場合も「バックテストしたらDDがいくらだったから放置していればいつかは取り返してくれるはず」などと、完全に受け身になることはできません
(そういう考えもアリだとは思いますが、筆者の経験からはそういう運用はできないのです)
実際の運用実績から分析検討する。それがEAの本来の性能なのか、相場環境は合っているのか、VPSの環境の影響はあるのか、はたまたFX業者の違いはどうなのか
結局は増えるのも減るのも自分のお金ですので、責任を放棄せずに実際のトレードと向き合った方が良いと思いませんか?
そのためにも、今回紹介した「csv取得→エクセル取り込み→分析」という手法は多くの方が知っておいた方が良いことかなと思い、今回の記事にさせていただきました
そこでですが、もし要望が多ければ今回紹介したエクセル様式を無償で配布したいと考えています✨✨(要望がなければ何もしませんが)
これからもしっかりとした分析検討を踏まえて、皆さんと勉強させていただければと思います
長文、最後まで読んでいただきありがとうございました!
それでは、また
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