「なんとなく安全そうだから」という根拠のない思い込みだけで、「とりあえず国内に口座を開設して低レバレッジでFXを始めよう」などと考えていませんか?
そのような思考方法は自己責任が基本とされる投資の世界ではとても危険です
大切な資金を運用するにあたっては、ハイレバレッジ、低レバレッジそれぞれのメリットやデメリット、特徴をしっかりと理解した上でトレードを行うようにしましょう
この記事ではレバレッジを簡単に解説したうえで、初心者がハイレバレッジで取引を行うメリットとその注意点について筆者の見解を説明します
本記事は筆者の個人的見解を示したものであり、投資判断等に関する助言を行うものではありません。また、本記事の内容が商品・サービス等の仕様等について保証をするものではありません。その他注意事項はページ下部に記載してございます。
レバレッジとは
FXの最大の特徴であるレバレッジについておさらいしておきましょう
レバレッジ(leverage)とは、日本語で「てこの力、てこ」という意味があります
理科で習った「てこの力」は、小さな力で大きなものを動かすことができましたよね
FXの場合は、小さな資金で大きな取引を行うことができます。これをレバレッジと呼んでいます

例えば、レバレッジが500倍の場合、FX業者に10万円を証拠金として預けると、10万円×100倍 = 1,000万円分の為替取引を行うことができます
1ドルが120円だとすると、約8万ドル(=約960万円)相当の取引が可能になります
この場合の取引の一例として、次のケースをみてみましょう
例①)証拠金10万円、レバレッジ100倍の場合
1ドル120.00円で8万ドルを購入
1ドル120.50円で8万ドルを売却
この取引では
(120.50 – 120.00)× 8万 = 4万円の利益となり
証拠金は
10万円+4万円 = 14万円 に増加します
次の取引では証拠金14万円のレバレッジ100倍
最大約11万ドル(約1,350万円)相当の取引が可能となります
もし仮にレバレッジがなし(1倍)で同じ取引を行うとどうでしょうか?
例②)証拠金10万円、レバレッジ1倍の場合
1ドル120円の場合、約800ドル(96,000円分)の取引しかできないので
1ドル120.00円で800ドルを購入
1ドル120.50円で800ドルを売却
この取引では
(120.50 – 120.00)× 800 = 400円の利益となり
証拠金は
10万円+400円 = 10万400円 に増加します
例②に比べてレバレッジの高い例①の方が効率的に資金を活用しているのがお分かりいただけるかと思います
このように、レバレッジを活かして利益を上げて行くのがFXでの稼ぎ方の基本となります
レバレッジはFXの最も魅力的な特徴と言っていいでしょう
なお、レバレッジの倍率はFX業者によって異なります。日本国内のFX業者は国の規制により25倍が最大となっていますが、海外のFX業者では最大500倍~5,000倍というFX業者もあります
どのくらいの倍率のレバレッジがよいか?についてはいろいろな考え方がありますが、筆者としては初心者や資金が小さなうちは大きなレバレッジで取引した方がメリットが大きいと考えています
次の項では初心者が大きなレバレッジで運用を行うメリットを説明していきます

初心者が大きなレバレッジでやるべき理由
①少額資金で始められる
ほとんどの人はFXを始めるときに最初から何百万円もの資金を用意するのは難しいと思います
しかし、レバレッジを掛けることで少額で大きな取引をすることが可能になります
初期投資があまりに少額過ぎると逆に効率が悪くなる場合もありますが、そこそこの資金で始めるのであれば大きなレバレッジを掛けられるFX業者を選んだ方が良いでしょう
②大金をリスクに晒さずに済む
大金をFX口座に入れてレバレッジを小さくすればリスクも小さくなるという考え方もあります
これはある意味では正しいのですが、筆者としては逆の考えも持っています
なぜなら、資金をFX口座に入れて運用するということは、同時にその資金を損失リスクに晒すということになるからです
相場では何が起こるか分かりません(後述のスイスフランショックのように…)
戦争や災害など不測の事態で相場が急変したとしても、FX口座に証拠金を入れていなければそれ以上の損失を負うことはありません(ゼロカットシステム採用業者の場合に限る)
しかし、FX口座に大金を入れている場合、どんなにレバレッジを低くしていたとしても、その資金が常に損失のリスクに晒されることに変わりありません
したがって、初心者のうちは入金額を小さくしてレバレッジを大きくした方が大金を失うリスクは小さいと言えるでしょう

③海外口座ならゼロカットシステムで保護される
レバレッジを大きくするためには海外のFX業者に口座を開設する必要があります
多くの海外FX業者ではゼロカットシステムが採用されていますが、これも初心者にとって大きな利点となります
ゼロカットシステムはトレーダーを保護するための大切な仕組みですが、なぜか日本の法律では禁止されているため、国内FX業者では採用されておりません
そのため、2015年の1月15日に起きたスイスフランショックの際は、一瞬にして多くの日本人トレーダーが多額の借金を抱える事態になりました
筆者としては、初心者が安易に国内FXに手を出して多額の借金を抱えるようなことになってほしくありません
そのため、初心者の方には海外FX業者を推奨しています

④1回のトレードが短期間で決着し精神的負担が軽減できる
前章で挙げた例では、1ドルが0.5円動いたときにレバレッジ100倍だと4万円の利益、レバレッジなしだと400円の利益となりました
相場にもよりますが、1ドルが0.5円動くには1日~数日の期間がかかります
トレードしている間、ずっと相場にい張り付いている必要はありませんが、相場を離れて他のことをやっていても心のどこかでチャートが気になってしまうというのが正直なところでしょう
これは初心者には相当な精神的負担になります
大きなレバレッジだと、1ドルが0.1円動いた時点で「8千円の利益が出たから今日はもう手仕舞いしよう」と短期間である程度の利益を確保して引き上げることが可能です
一方で低レバレッジだと、まとまった利益を出すためには相当な時間がかかり、その間ずっと相場を気にしなければなりません
そういう意味からも慣れないうちは少額でハイレバレッジがいいと考えています

⑤次のステップへの資金を短期間で作ることが可能
上記でも説明したように、ハイレバレッジであれば短時間である程度の利益を上げることができます
その利益を出金してもいいですし、次の投資に回すこともできます
将来的に大きな利益を狙うのであれば、投資資金を徐々に増やしていき、大きな取引行ったり他の投資手法も取り入れるなど戦略的にステップアップしていくことになります
初期投資が少なく低レバレッジだといつまで経っても次のステップに進めませんが、ハイレバレッジで上手に運用出来れば、次へ次へとステップアップしていくことが可能になります
もちろん、そう簡単にはいかないかもしれません
しかし、可能性がほぼゼロで長期間ダラダラと投資するか、可能性があって短期間で緊張感のある投資をするかなら、私なら後者を選びます

大きなレバレッジを掛ける際の注意点
ここまでの初心者の方に向けて、初期費用を少額に抑えて大きなレバレッジで取引するメリットを説明してきました
次のページでは、ハイレバレッジで取引する際の注意点と、初心者がハイレバレッジ取引を始めるのに適した口座の選び方を説明しています
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